2008/12/31

ペストリーのおやつ

2008/09/24 16:32 Handy Cruise メインデッキ船尾ラウンジデッキ at Fotteyo Finolhu on Felidhe Atoll

ダイビングを終えて母船に戻ると、おやつが用意してあった。
レーズンパン、チョコレート・デニッシュ、クロワッサンだ。

焼き立てでまだほんのり暖かい。
シャワーを浴びに部屋に戻る前に、小腹を満たすコーヒーブレークを楽しんだ。

2008/12/30

フォッテヨ(Fotteyo)

2008/09/24 15:29 Fotteyo on Felidhe Atoll

3本目のポイントはフォッテヨ(Fotteyo)だった。
フェリドゥ環礁(Felidhe Atoll)で最も有名なポイントだ。

2本目を終えてすぐ昼食、同時に移動開始、
これはほぼルーティーンになっている。
この日の昼食にはクルーが前日釣り上げた大きなハタのグリルが出た。

船はフェリドゥ環礁の内海を東北東に針路をとって進んだ。
右舷にはフォッテヨ・ファル(Fotteyo Faru)にブレークする
外洋の波が延々と続いている。
このリーフは55kmの長さを持ち、モルディブで最長といわれている。

途中でドーニを追い越し、1時間半ほどで
リーフが切れるもう一方の端に到着した。
チャネルの脇には大きなフィノール(砂洲)があり、
母船はその内側に停泊した。

3本目のエントリーは午後3時を20分ほどまわっていた。

ここは、ほぼ垂直のドロップオフに大小のケーブやオーバーハングが続く
地形が魅力のポイントだ。

そして、オーバーハングやケーブの天井には黄色や緑のソフトコーラルが
びっしりと生え、房をたらしている。



2008/09/24 15:55 ニセタカサゴ at Fotteyo on Felidhe Atoll

オーバーハングにはクエやハタ、
水深14mにある砂地のプールにはアマクチビ、
ドロップオフ沿いにはグレーリーフ・シャーク、トビエイ、
クマザサハナムロ、ハナタカサゴの群れなどを見ることができる。

銀色の魚の群れが通り過ぎていった。
尾鰭の先が黒いのでクマザサハナムロではないし、
ハナタカサゴにしては体高が低い。
後で調べたところ、どうやらニセタカサゴの群れだったようだ。

2008/12/29

ギンポばかり狙う

2008/09/24 11:23 at Rakeedhoo Kandu on Felidhe Atoll


ドーニは、ラケドゥ(Rakeedhoo)のほぼ真東に止まった。
流れはチャネルの内から外へ向かうアウト・ゴーイング・カレントだという。
ここから南に向けてドリフトし、外洋に向かう。
チーフ・ガイドのアリ(Ari)から、チャネル出口の角で流れが合流して
沖だしになるので注意するよう忠告を受けた。

その角でギンガメアジのトルネードが見られると言う。
大きな音をたてると群れが寄ってくるからと、
アリ(Ari)はペットボトルを半分に切ったものと棒を持ってエントリーした。




2008/09/24 11:34 Little Combtooth Blenny at Rakeedhoo Kandu on Felidhe Atoll

水深24m前後をキープして斜面を右に見ながら南下すると
10分足らずで外洋の出口についた。
やや鋭角になっている角は外洋に向けて突き出すように伸びている。


浅めに位置したアリ(Ari)が
棒でペットボトルをこすって大きな音を立て始めると、
どこからともなくギンガメアジが集まってきた。

だが、何人かがカメラに収めようと追ったので、
群れは深場に散っていってしまった。

外洋側のドロップオフではカレントがアゲインストだったため、
途中で引き返しながら浅場へ移動した。



2008/09/24 11:46 at Rakeedhoo Kandu on Felidhe Atoll

魚影はそこそこあるのだが、
シャッターを押す気になるのは何故かギンポ系ばかりだった。
きっと、動かない分撮りやすいからだろう。
でも、愛嬌のある顔を見ると、つい写真に撮りたくなってしまうのも事実だ。

名前を覚えようとしてもすぐ忘れてしまうので、
何年も前から生物の名前を覚える意欲を失ってしまったが、
ネットで調べて判明したものだけ名前を載せておいた。



2008/09/24 11:40 トサカリュウグウウミウシ at Rakeedhoo Kandu on Felidhe Atoll

水深4mほどのリーフに上がり、安全停止を兼ねて自由にウロウロしている間に
ウミウシを見つけた。
ここには大きなナポレオンもいたが、距離があったので写真は撮らなかった。

2008/12/28

ラケドゥ(Rakeedhoo)

2008/09/24 10:27 Rakeedhoo on Felidhe Atoll


朝食が始まるのとほぼ同時にドーニが母船を離れ、
いつものように一足先に次のポイントに向かった。

引き続き母船も錨をあげ、移動を始めた。

フェリドゥ環礁(Felidhe Atoll)最南端に浮かぶ大きなラグーン、
ヴァタル・ファル(Vattaru Falhu)の東側を回り込むように北へ向かうと、
1時間ほどでフェリドゥ環礁南端のラケドゥ(Rakeedhoo)に着いた。


ラケドゥはフェリドゥ環礁に5つあるローカル・アイランドのひとつだ。
母船はラグーン内に入り、島の北側に停泊した。

サファリ4日目の2本目は、この島の東側にあるチャネル
ラケドゥ・カンドゥ(Rakeedhoo Kandu) に潜る。

2008/12/27

パレオ

2008/09/24 08:20 Handy Cruise メインデッキ ダイニング

パレオつきの水着が大流行したのはいつ頃だったろう?

我が家にはオトさんとアケちゃん(嫁)のを合わせて10枚近くパレオがある。
海外に潜りに行くときには必ず持っていくのだが、
着ないことの方が多くなっていた。
最近では、我が家のテーブルクロスになってしまっているものもある。

周囲に身に着ける人が少ないので、
なんとなく浮いてしまうような気がするからだ。

今回のハンディ・クルーズのサファリでは、
われわれ夫婦以外にもパレオを身につけるゲストが
男女を問わず多かったのがなんとなく嬉しかった。

やっぱり、モルディブではパレオでしょ。

しかし、マーレの魚市場や野菜市場に行っても
昔ほどおじさんのパレオ姿を見なくなった。

あの渋い色合いのパレオ姿は結構小粋だったんだけど。

2008/12/26

スコール、イルカ

2008/09/24 08:16 Handy Cruiseとスコール at Vattarurah on Felidhe Atoll

水面に浮上すると、チャネルの外に母船が停泊しているのが
小さく見えた。
すぐそばをスコールが通過している。
雨の範囲はせいぜい直径100mほどのごく狭い範囲だ。

青空ものぞいているが、やはり雲が多い。
ただ、風は穏やかなので、海面はベタベタに凪いだままだ。

ドーニに拾ってもらい母船に戻る途中、20頭ほどのイルカの群れに出会った。
しばらく追いかけっこを楽しんだが、群れはドーニの進行方向とは逆の
ラグーンの中へと逃げていってしまった。

2008/12/25

締めのマンタ

2008/09/24 07:38 at Vattaru Kandu on Felidhe Atoll

ボトムタイムが30分を過ぎ、周囲には誰もいなくなってしまったので
撮影を切り上げようとして最後にシャッターを押したのが上の画像。

体長は2cmほどで、ごく小さい。
撮ったときは名前がわからなかったが、
あとで調べたところ、ショウグンエビの幼体(yg)ではないかと推測する。



2008/09/24 07:45 at Vattaru Kandu on Felidhe Atoll

ダイビング・コンピューターでDECOまで5分以上の余裕を残す深度を
キープしながら、斜面を右に見てチャネルの奥へ泳いでいくと、
間もなくしんがりのグループに追いついた。

3つのグループはそんなに離れずにゆっくり進んでいたので、
2つのグループを追い越し、先頭のグループに合流した。
ボトムタイムが45分を過ぎ、それぞれのグループが固まって浮上を始めた直後、
後方からマンタが現れた。
我々のそばで大きく2周したあと、チャネルの出口に向けて戻っていった。

すでに水深10mほどまで浮上していたので、
上から見下ろす形になり、ダイナミックな景色が堪能できた。

2008/12/24

カメラではなく腕が悪い

2008/09/24 07:21 Aurora Partner Gobyとテッポウエビの一種 at Vattaru Kandu on Felidhe Atoll


オーロラ・ゴビー(Aurora Goby)または
オーロラ・パートナー・ゴビー(Aurora Partner Goby)は、
別名ピンクバー・ゴビー(Pinkbar Goby)とか
ピンクバー・シュリンプ・ゴビー(Pinkbar Shrimp Goby)
とも呼ばれる。

その名のとおりテッポウエビ(英語ではPistol Shrimp)と
砂地に穴を掘って共生している。

日本でもよく見るダテハゼに似ているが、
ピンク(というか薄茶)の横縞がダテハゼより太く、
ダテハゼが尾鰭の付け根の縞を合わせて6本あるのに対し、
オーロラ・ゴビーは5本しかない。

また、目の下に赤い隈取りがあるのが特徴だ。

このヴァタル・カンドゥ(Vattaru Kandu)というポイントの砂地では、
かなりの固体数がいて容易に見つけることができた。



2008/09/24 07:28 ガラスハゼ at Vattaru Kandu on Felidhe Atoll

カイメンについていたガラスハゼ(だと思う、多分)。
体長は3cmほど。

伊豆だと、ヤギについていることがほとんどで
ちょっと油断すると裏に回られてしまい、撮影しそこなうことがあるが、
このハゼは、でかいカイメンについていたので、
逃げられても見失うことがなかった。

それにしても、伊豆に比べて魚の警戒心が低いので、
マクロ系は数段撮りやすい。

それなのに、この程度の写真しか撮れないのが悔しい。

巣穴からテッポウエビが出てくるのを待ったり、
ハゼを追い掛け回していたので、
後から来たグループにも追い抜かれ、最後尾になってしまった。

2008/12/23

寄る年波には勝てない

2008/09/24 07:11 ヤセアマダイ at Vattaru Kandu on Felidhe Atoll

右にレッジを見ながらチャネルの中へゆっくり進んでいくと、
チャネル中央はきれいな白砂が砂紋を描いていた。

これだけきれいな白砂の海底はモルディブでは珍しいかもしれない。
マクロ系の魚をじっくり追えそうだったので、
グループから離れて砂地中心に攻めていくことにした。

ヤセアマダイは、伊豆でも時折見かけることができるが、
動きが早くカメラに収めたことはなかった。
モルディブの固体のほうが動きがのんびりしている。



2008/09/24 07:17 at Vattaru Kandu on Felidhe Atoll

砂地の中にポツンとあった岩にいたギンポの仲間。
ニジギンポだと思うが、魚の名前には詳しくないので自信はない。

砂地を這うようにして被写体を探してばかりいて、
肝心の白砂の海底をワイドで撮っておくのを忘れてしまった。
だが、ワイドコンバージョンレンズがなければ、
きれいな景色にならなかったに違いない。

それにしても、外部ストロボもコンバージョンレンズもなしだと
このあたりが限界なのだろうか?
写真がうまい人のブログを見るたびに自分の腕の悪さを痛感する。

言い訳じみた言い方をすれば、
老眼が進んできたのでピントが合っているかどうかまったくわからず
カメラのAF任せでシャッターを切っていることが最大の問題だ。

来シーズンはまずマスクの老眼対策が最優先課題だ。

2008/12/22

ディセント(Descent)

2008/09/24 07:08 at Vattaru Kandu on Felidhe Atoll

ダイビング用語では潜降、航空用語では降下を意味する。

透明度の高い海では、この時間がいちばん興奮する。

たぶん同じ興奮が味わえるものと勝手に思っているので、
スカイ・ダイビングやパラグライダーにも(いまだに)憧れている。

9月24日、サファリ4日目の1本目のダイブは
フェリドゥ環礁最南端ヴァタル・カンドゥ(Vattaru Kandu)に
午前7時過ぎにエントリーした。

幅150mほどのカンドゥ(チャネル=水路)の東側角にとりつき、
穏やかなインゴーイング・カレントに乗って
ラグーンの中に向けて入っていくプランだ。

朝まだきなので、水面近くでは夜光虫が青く光ってきれいだった。

2008/12/21

ダイブ・ブリーフィング

2008/09/24 06:37 Handy Cruise メインデッキ 後部ラウンジデッキ at Vattarurah on Felidhe Atoll

母船が停泊したのは、フェリドゥ環礁(Felidhe Atoll)南に位置する
直径8kmほどの大きなラグーン、
ヴァタル・ファル(Vattaru Falhu)の南端だ。
ラグーンの内海につながるチャネル(水路)は、ここにしかない。
このチャネルには、ヴァタル・カンドゥ(Battaru Kandu)という
名前がついている。
そして、この水路の東側に唯一の島ヴァタルラ(Vattarurah)がある。

母船に遅れること30分、午前6時40分頃にドーニが追いついた。
ドーニの到着を待って、ブリーフィングが始まった。

ブリーフィングは、スターン(船尾)のラウンジ・デッキで
行われるのがすっかり習慣になっていた。
チーフ・ガイドのアリ(Ari)がホワイト・ボードに
ポイントマップを書き込んで説明してくれる。

同じメンバーで何本も潜っているので、
細かい手順の説明は省かれ
もっぱら地形の説明と見られる生物の紹介に徹している。

もちろん英語だが、毎回同じような内容なので
理解に困ることはない。

この画像を見て改めて感じたのだが、
夜飲んでいるときとは別人のように、みんな真剣だし集中している。

それにしても、ドーニ・クルーはラマダンだというのに
夜を徹して航海した後、このあとすぐ我々を乗せて
ダイビングのサポートをしなければならない。
なんだか、申し訳ないような気がする。

2008/12/20

スコール

2008/09/24 06:09 at Vattaru Falhu on Felidhe Atoll

母船は午前6時10分にリーフの外側に錨を下ろした。
穏やかな風が東から西に抜けていく。
雨季は南西から吹いてくるはずだが、今朝は風向きが逆だ。
もしかすると荒天の兆しかもしれない。

今回のサファリで初めて目にする、雲の多い空が気になり、
デッキをうろうろしていると、
水平線上の何ヶ所かでスコールが降っているのが目に入った。

風上にも、雨雲がいる。
間もなく降り始めるかも・・・と身構えていると、



2008/09/24 06:19 at Vattaru Falhu on Felidhe Atoll

10分もしないうちに船は霧のような雲に覆われていった。



2008/09/24 06:19 at Vattaru Falhu on Felidhe Atoll

朝の光で金色に輝く海面に大粒の雨が叩きつけ始めた。

この雨は2分ほどでやんでしまい、雲はそのまま船の後ろへと遠ざかっていった。

深夜、一緒に出航したはずのドーニが水平線上に点のように見えている。
追いつくまで、あと30分はかかりそうだ。

2008/12/19

サムズ・アップ(Thumbs Up)!

2008/09/24 05:58 at Vattaru Falhu on Felidhe Atoll

バウ(船首)で朝焼けの撮影を終えて
スターン(船尾)のラウンジ・デッキに戻ると、
ポパイが親指をたててウィンクをしているような雲が朝日に光っていた。



2008/09/24 05:58 at Vattaru Falhu on Felidhe Atoll

早起き組のひとり、のぞみちゃんにモデルになってもらい
同じポーズをとってもらった。

外海なのにベタベタに海は凪いでいる。
船酔いとは無縁の快適なサファリが続く。

2008/12/18

フェリドゥでの朝焼け

2008/09/24 05:55 at Vattaru Falhu on Felidhe Atoll

結婚記念日と誕生日を祝ったあと、
ゲストはメインデッキの船首側ラウンジ・デッキとダイニングに分かれて
初日の晩以来毎晩続いている夜毎の集会を始めた。

例によってアケちゃん(嫁)は午後9時過ぎに、
オトさんも10時半には中座して部屋に戻り寝てしまった。

ガラガラと錨をあげる音で目覚めたのは午前2時ちょうど。
ドーニが母船から離れていく気配があり、続いて母船のエンジン音が響き、
深夜に出航した。

停泊していたのは、アリ環礁(Ari Atoll)南端のマーミギリ(Maamigili)。
17世紀に建設されたミスキー(モスク)がある、
歴史あるローカル・アイランドだ。
北岸に新しく大きな岸壁を建設中で、
南岸は空港用の埋め立てが進んでいる。
これらが完成すると、アリ環礁南側にあるリゾートの
マーレへの移動拠点となる予定だ。

母船が目指しているのは、東南東にあるフェリドゥ環礁(Felidhe Atoll)だ。

次に目覚めたのは午前5時。
紅茶を入れ、船尾のラウンジ・デッキに出ると
手すりや床が濡れている。
深夜にスコールが来たようだ。今回のサファリで初めての雨だ。

島影が確かめられるぐらいまで明るくなり始めた夜明け前頃から
1人また1人と早起き組が登場し始めた。
彼女たちから、集会は0時過ぎまで盛会だったと聞いた。

6時少し前、船の針路の先から太陽が昇り始めた。
昨日までより雲が多い。雲量6といったところだろうか。

2008/12/17

「ダブル・セレブレーション」

2008/09/23 19:58 Handy Cruise メインデッキ ダイニング

スノーケリングでのジンベエザメ・ウオッチングに続き、
スクーバでのジンベエ・サーチは空振りに終わってしまい、
何もいない中層を横1列になってひたすら進んだだけだったが、
それについて文句を言うゲストはもちろん一人もいなかった。

午後4時半過ぎにドーニが母船に戻ったが、
シャワーを浴びてしまうと、夕食まで3時間何もすることがない。

いつの間にかラウンジ・デッキにみんなが集まり、
傾きかけた太陽を浴びながら、
ちびちびビールを飲みつつおしゃべりに興じていた。

夕食が終わると、ドラムを叩くクルーを従えて大きなケーキが運ばれてきた。
今日は、鶴姫と鶴パパの11回目の結婚記念日だという。



2008/09/23 19:59 Handy Cruise メインデッキ ダイニング

ケーキにナイフを入れたあとにアップの写真を撮ると、上のようになる。
2人の仲がこうなってしまったら・・・と思い、
掲載を見合わせようかとも考えたが、
せっかく撮った1枚なので敢えて載せさせていただいた。

鶴姫、鶴パパ、ご結婚11周年おめでとうございます。
末永くいつまでも今のように仲良く睦まじくありますように。



2008/09/23 20:03 Handy Cruise メインデッキ ダイニング

引き続き、ヨーイチさんのお誕生日祝い。
本人の名誉のために実年齢は伏せさせていただく。



2008/09/23 20:04 Handy Cruise メインデッキ ダイニング

どちらのケーキもスポンジ・ケーキに生クリームでデコレーションしたものだ。
鶴姫・鶴パパへのケーキはハート形というのが、シェフの心遣いだし、
ヨーイチさんへのケーキには、1本だけとはいえローソクが立っていた。

シンプルだけど、心がこもったサプライズだ。

2008/12/15

ジンベエザメ・ウオッチング

2008/09/23 14:33 Whale Shark at Ari Beach Beyru on Ari Atoll

サファリ3日目の2本目のダイブを終え、ほぼ正午にドーニは母船に戻った。
午後はアリ環礁(Ari Atoll)南東部の海岸線でジンベエザメ・ウオッチングを
予定しているので、ドーニから3点セットを持って母船に乗り移った。

シャワーを浴びている間に母船は錨を上げ、エンジン音をうならせて南に
向けて走り出した。

昼食が終わり、船尾のラウンジ・デッキでまったりしていると
突然船室内の照明が消え、エアコンが止まってしまった。
ジェネレーターが故障したという。
船は構わず南への航海を続けている。

それまで環礁の内海を進んでいた母船が、島と島のチャネルを抜けて
外洋側に転進した。
ジンベエザメの出没する海域に達した合図だ。

サンデッキに上がると、チーフ・ガイドのアリ(Ari)をはじめ、
シラージ(Shiragi)とアーチ(Archi)がすでにジンベエ・サーチを始めていた。
いつの間にかゲストがみな甲板にそろい、一緒に海面を見つめている。



2008/09/23 14:36 Whale Shark at Ari Beach Beyru on Ari Atoll

この海域でのジンベエ・ウオッチングは、
長い海岸線に沿って船を往復させながらジンベエザメを探し、
見つけたらドーニかディンギーでそばまで寄り、
スノーケリングで近くまで寄るという手順をとる。
午後2時をまわった頃、一度シラージ(Shiragi)がジンベエザメを発見したが、
ディンギーを出そうと準備している間に見失ってしまった。
10分後、再び見つけたとの合図で、みんな大慌てでディンギーに乗り込んだ。

リーフ・エッジにいたジンベエザメを
我々が両側から挟み撃ちで浅場に追い込む形になってしまったが、
最後はうまく深場に戻って行ってくれた。



2008/09/23 14:42 Handy Cruise at Ari Beach Beyru on Ari Atoll

正味たった10分ほどのジンベエ・ウオッチングだったが、
ゲスト全員が間近で見ることができ、
大満足のいっときだった。

何度見ても、その大きさと優美な動きには体が震えるような感動がある。


2008/09/23 14:43 Handy Cruise at Ari Beach Beyru on Ari Atoll

思わず笑顔でハイタッチを交わしてしまうのは、
ポイントに着いた早々ジンベエザメに出会えたことが
幸運だと、みんな知っているからだ。

ジェネレーターの故障がまだ直らないため、
このあと予定を繰り上げてこの海域をスクーバで流したが、
再度目撃することは叶わなかった。

2008/12/11

今回2度目のマンタ

2008/09/23 11:03 at Omadhoo Thila on Ari Atoll

イルカを見送って間もなく、母船はオマドゥー(Omadhoo)の北側チャネルに
停泊した。
地図によると、このチャネルの名前はオマドゥー・ウトゥル・カンドゥ
(Omadhoo Uthuru Kandu)というらしい。

ウトゥルはディベヒ語で「北」、カンドゥは「海」を意味する。

予定通り10時半からブリーフィングが始まった。
ポイントはオマドゥー・ティラ(Omadhoo Thila)。
オマドゥー・ウトゥル・カンドゥのほぼ中央に東西に横たわる
細長いティラ(隠れ根)だ。

ここは2006年11月に潜ったことがある。
その時はティラの北側レッジで
20cmはあるオオモンイザリウオを2匹見た。

ブリーフィングが終わると同時にドーニに乗り換えポイントに向かった。
チーフ・ガイドのAriが3点セットでカレント・チェックに入る。
環礁の内から外へ向かうアウト・ゴーイング・カレントで、
強さはスモール・トゥ・ミディアムだという。
ドーニをティラの西側(上流側)に移動させ、エントリーした。

流れに乗ってティラにとりつき、北側レッジで
グループのメンバーが揃うのを待った。
1グループだけは、ティラの南側レッジに向かったようだ。
ガイドは1本目に引き続きアーチ(Archi)で、
例によってメンバーが揃っても移動を始める気配がない。
仕方ないので、先にたって上流に向けて泳ぎ始めた。

沖の深場をイソマグロが我々を追い越していく。
すれ違うようにマンタが悠々と姿を現し、
流れに乗ってゆっくりと後方に去っていった。



2008/09/23 11:01 マダラタルミ(yg) at Omadhoo Thila on Ari Atoll

潮のあたる西端でしばらく大物が来るのを待っていたが、
気配がないのでオオモンイザリウオを探すことにした。
前回は、確か北側レッジの水深23mほどのヤギについていた記憶がある。

流れに乗りながらゆっくり移動したが、今回は見つけることができなかった。
この時にはグループから完全にはぐれてアケちゃん(嫁)と2人になっていたが、
ティラでのダイビングは集合場所は限られているので後で合流すればいい。

今回は、マダラタルミの若魚やムスジコショウダイの幼魚など
幼魚を見る機会が多かった。

2008/12/09

青のグラデーション

2008/09/23 10:16 at Handy Cruise サンデッキ船首 on Omadhoo Uthru Kandu

マヤ・ティラでの朝イチダイブを終え、母船に戻ると
まもなく次のポイントに向けて船が移動を始めた。

午前中2本目のダイビングは、10時半からの予定だ。
朝食をとり終え 、そのままダイニングでログと日記をつけていた。
窓の外に広がるブルーのグラデーションが眩しい。

サン・デッキにあがって体を焼き始めて20分もしないうちに
船のエンジン音が変わり、スピードを落とした。
デッキ・チェアから上体を起こして周囲を見てみると、
U字型の砂洲に囲まれたラグーンへと母船がゆっくり入っていく。

そのまま様子を見ていると、鏡のような水面にさざなみが立つのが見えた。
20頭を越すイルカの群れが泳いでいる。
大声で皆を呼ぶと、バウ(船首)に集まってきた。



2008/09/23 10:21 at Handy Cruise サンデッキ船首 on Omadhoo Uthru Kandu

キャプテンがイルカの群れに向けて船をゆっくり向けてくれた。
バウにいた何人かがカメラを取りに戻る。

イルカは砂洲で囲まれたラグーンから、環礁に向けて開かれた水路に向けて
ゆっくりと移動していた。



2008/09/23 10:18 at Handy Cruise サンデッキ船首 on Omadhoo Uthru Kandu

ほどなく群れは2つに別れ、さらにばらけて数頭づつのグループになった。

時間にすれば5分足らずの出来事だったが、
快晴無風の中、青と緑と雲の白の中で
ぬめるように光るグレーの背びれが印象的だった。

2008/12/08

バナナ -2-

2008/09/23 08:59 at Handy Cruise メインデッキ 船尾ラウンジデッキ

母船の船尾にはバナナがぶら下げられている。
クルーとゲストがいつでももいで食べて構わないおやつだ。

サファリ3日目、スターボード(右舷)側にぶら下げられた房の
下の方は何本か「もがれて」いるが、
食べる人は少ないと見えて、あまり減っていない。



2008/09/23 08:59 at Handy Cruise メインデッキ 船尾ラウンジデッキ

ポート(左舷)側のまだ熟していない方は、
まだ誰も手をつけていない。

2日前に比べ、下のほうが少し熟してきた。
(2日前のバナナの様子はこちら

2008/12/07

バディ・ダイビング

2008/09/23 07:01 イソマグロ at Maaya Thila on Ari Atoll

イルカを見送って間もなく、この日1本目のブリーフィングが始まった。
昨夜潜ったマヤティラ(Maaya Thila)にもう一度トライする。

3人いるガイドのうち、ひとりはサーフィンが専門で
ダイビングのガイド経験はまだ浅いという。
今朝は彼が我々のグループについた。

昨日までに何本か彼と潜ってみて、
彼が率先してゲストを引っ張ってガイドするのではなく、
むしろみんなに付き添って潜るタイプだという印象を持ったので、
潜降と浮上の時だけ彼のそばにいるようにして、
あとは勝手にバディ・ダイビングさせてもらうことにした。

20分ほどで1周できるティラ(隠れ根)だし、
カレントも穏やかなので漂流の心配もない。
時間がきたらリーフ・トップに戻ればみんなと集合できるだろう。

各自潜降して水中で集合すると、
案の定ガイドはどちらへ向かうでもなく我々の様子を窺っているので、
率先してカレントに向かって先頭を切らせてもらった。

東の窪みからスタートして北に向かい始めて間もなく
後ろからイソマグロが何本か我々を追い越していった。

見事なオーバーハングとケーブのあるリーフの北西角では、ロウニンアジ、
ムレハタタテダイを、また南側の角ではツバメウオを見た。



2008/09/23 07:40 フタイロカエルウオ at Maaya Thila on Ari Atoll


今回のサファリ・ダイビングでは、
最大深度30m、残圧50kg/㎠、ボトムタイム45分で浮上開始、
というルールが適用されていたので、
35分を過ぎたあたりでリーフ・トップに上がり、マクロ系の撮影をしながら
グループが揃うのを待った。

このフタイロカエルウオは、正面を向いてくれるのを待ち、
結局8回ほどシャッターを切った。

こんな感じでじっくり被写体と向き合えたのは、
今回のサファリでは初日1本目のマンタポイント以来だ。

3チームとも揃ったので、チーフガイドのAriの合図で全員一緒に浮上を開始し、
3分間の安全停止の後、エキジットした。

2008/12/06

コーマス(Koa Mas)

2008/09/23 06:25 at Maaya Thila on Ari Atoll

秋分の日。
昼と夜の時間が同じ1日の夜が明けた。
例によって、オトさんとアケちゃん(嫁)がイチバン早起きだ。

6時半のブリーフィングを前に、6時頃から皆が三々五々起きだしてくる。

ほぼ全員が顔を揃えたとき、
誰かが「イルカだ!」と叫び声をあげた。

艫(とも)に向けて2頭のイルカがゆっくり近づいてきた。



2008/09/23 06:26 at Maaya Thila on Ari Atoll

船のすぐそばまでやってきて向きを変え、
スターボード(右舷)を母船に沿ってバウ(船首)に向けて
去っていった。

この間、時間にして2分足らずだったが、
ほんとうにのんびりと泳いでいる姿は、
こちらに好奇心を抱いて様子を伺いにやってきたとしか思えない。

タイトルのコーマス(Koa Mas)はディベヒ語でイルカのことだ。
昔、モルディブのリゾートでガイドをしていた時、
この名前がついたドーニがあったことを思い出した。

2008/12/05

セレブレーション

2008/09/22 20:21 at Handy Cruise メインデッキ ダイニング

ナイト・ダイビングのエントリーが30分遅れたので、
母船に戻ったのも午後8時直前になってしまい、
夕食のスタートは30分繰り下げられて、午後8時半からになった。

昨夜とはナプキンの色とセッティングが変わっている。
これだけで、ゴージャスな雰囲気がでてくるから不思議だ。
(9月21日の夕食の様子はこちら



2008/09/22 20:57 at Handy Cruise メインデッキ ダイニング

何かありそうな予感がしていたが、
夕食後、今日記念ダイビングを迎えた3人のセレブレーションがあった。
これは当人達にはシークレットだったようだ。

色付けされたチェリーの色が毒々しいが、
チョコレートの描き文字もなかなか素敵なケーキだ。
これだけの大きさのケーキが焼けるオーブンがあることに驚いてしまった。



2008/09/22 21:01 at Handy Cruise メインデッキ ダイニング

400本目を迎えた2人と500本目を迎えた計3人で、
ケーキカットの儀式。

クルー達がモルディブの伝統的なドラムをたたいて
盛り上げてくれた。

この日も、夜遅くまで宴は続いたようだが、
アケちゃん(嫁)は9時半、オトさんも11時前にはベッドについた。

2008/12/04

「ナイト・ダイブ」

2008/09/22 19:00 at Maaya Thila on Ari Atoll

3本目を終え、バナナ・ケーキとキル・サ(ミルクティ)で小腹を満たしていた
午後4時30分、母船が移動を始めた。
30分足らずでナイト・ダイビングのポイント、
マヤ・ティラ(Maaya Thila)のそばに着き、そこで停泊した。

ビールをグッと我慢して、キル・サを何杯もおかわりしながら、
船尾にぶら下がったバナナで口とお腹をごまかしていた。

日が沈み、薄暮に覆われた午後6時15分から
待っていたブリーフィングが始まった。

クルー達が船尾のラウンジ・デッキで
朝食(ラマダン中なので日没直後が最初の食事)を摂っているので、
ブリーフィングはダイニングの一角で行われた。

まだあたりがほのかに明るいうちに、ドーニは母船から離れたが、
ポイントが見つからない。
水深6mにある直径80mほどの平らなリーフなので、
暗くなると水面からは見分けがつかなくなってしまうのだ。

ドーニのキャプテンがGPSを見ながら探し回ること30分、
とっぷりと日が暮れた午後7時直前、やっとエントリーした。

ホワイトチップ・シャークとカメで有名なマヤ・ティラだが、
評判にたがわず、リーフトップから南側の斜面に下りて早々
2頭のカメに遭遇した。

少し深場にライトを向けると、ホワイトチップ・シャークが
何度も悠然と横切っていく。

ナイト・ダイビングは昼間とは違ったスリルがあるが、
地形や生物の居場所を把握している潜り慣れたポイントでないと
面白さが半減してしまう。

このポイントは2度目だったが、地形が記憶に残っていないので
自分がどこにいるのか把握できず、
前についていくことに気をとられて、じっくりフィッシュウォッチング
できなかった。

2008/12/02

バナナ・ケーキ

2008/09/22 16:14 at Handy Cruise メイン・デッキ ダイニング

ダイビングを終えて母船に戻ると、
さりげなくおやつが用意されていた。

バナナ味のパウンド・ケーキだ。

疲れた体にほんのり甘いケーキが染みる。
小腹が空いているので、つい2切れ3切れとお代わりしてしまった。

砂糖をたっぷり入れたキル・サ(ミルクティー)と、よく合う。

2008/11/30

激流

2008/09/22 15:19 at Bathalaa Maagaa Kanthila on Ari Atoll

アリ・アトールの北西部にある
バタラ・アイランド・リゾート(Bathala Island Resort)の
南東にあるリーフがバタラ・マーガ(Bathalaa Maagaa)だ。

母船はこのリーフの内海側に停泊していた。
外海に通じるチャネルの北側には、
水中を北に伸びる細い尾根が突き出している。
ここがカンティラ(Kanthila)と呼ばれるポイントだ。

尾根の幅は約20m、ほぼ真北に向けて500mほどの長さがある。

3本目はここに潜った。




潜降を始めた地点ではほとんど感じなかったアゲインストの流れが、
尾根の先端に向かうにつれて徐々に強くなる。

今日は、ナイトも潜る予定なので水深を15~20mにキープしていると、
馬の背の上に出てしまった。

チャネルの外へのカレントを真横からまともに受ける形になり、
吐く泡は30°の角度で流れていく。

3チームのしんがりだったが、
途中で前のチームに追いついてしまった。
そのうち、前に進むことができなくなり、
やむを得ず死んだサンゴに指を引っ掛けて、
吹流し状態でその場にとどまった。

目の前をグレイリーフ・シャークやイソマグロが悠然と横切っていく。


2008/09/22 15:13 at Bathalaa Maagaa Kanthila on Ari Atoll

ずいぶんタフなダイビングになったなと思っていたら、
ガイドが合図を出したので、2グループ一緒に流れに乗って浮上を開始した。

尾根をあっという間に越え、ドロップオフが遠ざかっていく。
眼下を雄大な景色が流れていくのを見るのは、
ぞくっとするような快感がある。


2008/09/22 15:48 at Bathalaa Maagaa Kanthila on Ari Atoll

実は、これがアケちゃん(嫁)の400本目のダイブだった。

アケちゃん(嫁)に内緒で、安全停止中にみんなでお祝いをしようと、
通称鶴姫がタオルを1枚犠牲にして、
記念のフラッグを作ってくれていたのだが、
鶴姫のいた先頭チームと合流できず、
残った2チームでフラッグなしで記念撮影をした。

先にエキジットしていた鶴姫が、
ドーニの上からフラッグを広げてお祝いしてくれた。