2009/02/24

ラスト・ナイト

2008/09/26 17:34 Handy Cruise 左舷 at Guraidhoo on South Male Atoll

今回のサファリも終わりに近づいてきた。

ドーニに置きっ放しだったわれわれの器材は、
オレンジ色のコンテナごとスタッフが母船に運び上げて
真水でリンスしてくれた。

シャワーを浴び、ビールを飲んでひと息ついてから
器材をサンデッキに広げて干した。
翌日のチェックアウトは夕方の予定なので
器材が乾くまで時間は十分ある。



2008/09/26 18:48 Handy Cruise ブリッジデッキ ミストサウナ at Guraidhoo on South Male Atoll

航海中、誰も使わなかったサウナに入るゲストたち。
扉の外にデッキチェアを積み上げて
外に出られないようイタズラされたのは言うまでもない。

午後7時半、いつもどおりのディナーが始まり、
食べ終わった者からバウ(船首)側デッキに場所を移し
飲み会が始まった。

そのうち、デッキから海に飛び込むゲストが続出、
最初はメインデッキからだったが、
上階のブリッジデッキ、最後はサンデッキと
高いところへステージが上がっていく。

深夜まで騒ぎは続き、キャプテンのフセイン(Hussain)ほか
何人かが完徹したという。

2009/02/21

「ラスト・ダイブ終了」

2008/09/26 17:30 ドーニの屋根にて at Guraidhoo on South Male Atoll

メドゥ・ファル(Medhu Faru)からロスフシ・コーナー(Lhosfushi Corner)
までのドリフト・ダイビングを終え、
グーライドゥ(Guraidhoo)のリーフに停泊していた母船に
ドーニが横付けした。
時刻は午後5時半。
今回のチャーター・サファリの発起人であり世話役だったはまちゃんが
記念撮影を提案した。

はまちゃんは、今回のサファリ中に記念ダイブを迎えた人
全員分のフラッグを用意してくれていた。



2008/09/26 18:19 Handy Cruise メインデッキ ダイニング

夕食前におやつが出た。

右にある三角の揚げ物はヘディカ(Hedhikaa:飲茶というかおやつ)
の中でも最もポピュラーなバジヤ(Bajiyaa)。
餃子の皮のようなもので、ツナ・フレークと刻んだタマネギとレモンを
くるんで揚げてある。
マーレのホタ(Hotaa:喫茶店というか食堂)で食べるバジヤは
かなり辛めだが、
この日食べたものはカレーが控え目だった。

左にあるのは、プリン。
ローカルなデザート・ヘディカのような、洋菓子のような・・・
けっこう甘うございました。

2009/02/16

メドゥ・ファル(ムレハタタデダイ、マダラハタの捕食)

2008/09/26 16:56 ムレハタタテダイ at Lhosfushi Kandu on South Male Atoll

カレントに乗って北上を続けていたら、
次のカンドゥ(チャネル)のコーナーまで来てしまった。

チャネル出口付近でかなり大きなムレハタタテダイの群れに遭遇した。
今回のサファリで見た中では一番大きな群れだ。

距離があったのと透明度が今ひとつだったので、
写真としては決して出来がよくないのだが、
記録のつもりで載せることにした。



2008/09/26 17:00 アカモンガラを捕食したマダラハタ at Lhosfushi Kandu on South Male Atoll

潜降時間も30分を過ぎ、ダイビング・コンピューターの無限圧時間
も少なくなってきたので、深度を浅めにとるために
カンドゥ(チャネル)の中に入ろうとしたが、
カレントが逆なのであまり前に進めず、そのままリーフへ上がった。

外へ向かうカレントに乗ると、そのまま沖へ出てしまうので
結局、最後の10分はほとんど同じ場所に
留まらざるを得なかったが、
そのおかげでマダラハタがアカモンガラを捕まえる瞬間を
目撃できた。

最終ダイブにふさわしい内容の濃いダイビングだったといえよう。

2009/02/12

メドゥ・ファル(マダラエイ、カメ、サメ)

2008/09/26 16:42 マダラエイ at Medhu Faru on South Male Atoll

ロウニンアジとギンガメアジの乱舞を堪能したあと、
外洋側レッジをカレントに乗って北に向かった。
途中から海底がフラット気味になってくる。
イソマグロがまず1本、そのあと2本、さらに1本すれ違っていった。
ホワイトチップ・シャークにも出会った。

水深20mほどに深度をキープしてドリフトしていると、
24mぐらいの海底に大きなマダラエイがいた。
ダイビングベルでみんなを呼びながら
写真を撮るために着底しようとしたが、
流れが思いのほか強く、被写体に近づき過ぎてしまい、
みんなが気づいて近づく前に逃げていってしまった。




2008/09/26 16:44 タイマイ at Medhu Faru on South Male Atoll

マダラエイを見たところからさほど離れていないところで
タイマイが食事をしていた。
甲羅の大きさは50cmから60cmくらいだろうか?
結構大きな個体だった。

地形が単調になり始め、
流れの割には透明度は12m前後でいまひとつ、
魚影もそれほど濃くないが、定番の大物が次々と現れてくる。

2009/02/10

メドゥ・ファル(ロウニンアジとギンガメアジ)

2008/09/26 16:23 ロウニンアジ at Medhu Faru on South Male Atoll

スノーケリング隊がマンタを見損なって母船に戻ると、
すぐに次のダイブのブリーフィングが始まった。
いよいよ、このサファリ・ツアーのラスト・ダイブだ。

ポイントはメドゥ・ファル(Medhu Faru)。
グーライドゥ・カンドゥ(Guraidhoo Kandu)の北側コーナーだ。
ダイビング・サファリでは必ず潜ると言っていいほどの好ポイントで、
ナポレオン、ロウニンアジ、ギンガメアジ、サメ、バラクーダ、イソマグロ
などにあえる確率が非常に高い。

グーライドゥのリーフに停泊している母船から
ドーニがポイントに向かうほんの10分足らずの間に
カジキが跳ね、イルカとすれ違った。
最後を締めくくる光景に出会えて、ドーニ上では歓声があがった。

カレントはアウトゴーイング・カレント。
チャネル内でエントリーし、速めの流れに乗って外洋に向けて
ドリフトした。

コーナーにたどりついて、流れに逆らいながらいったん停止する。
チーフ・ガイドのアリ(Ari)がBCのポケットから
半分に切ったペットボトルを取り出し、棒でこすって大きな音を出すと
ほどなく、ロウニンアジが現れた。



2008/09/26 16:25 ロウニンアジ、ギンガメアジ at Medhu Faru on South Male Atoll

数分すると、ギンガメアジの群れも現れた。
アリは、けたたましい音を出し続けている。
時間にして5分くらいだろうか?アリが音を出すのをやめ、
外洋側レッジに沿って北へ向けて移動を始めたので、
他の2チームもそれに続いた。

2009/02/09

マンタはいるが見られなかった

2008/09/26 15:12 Guraidhoo on South Male Atoll

2本目のダイビング、つまり今回のサファリでのラス前のダイブを終え、
ドーニはグーライドゥ(Guraidhoo)のリーフ内に停泊している母船に
戻った。

グーライドゥは、南マーレ・アトールで最も人口の多いローカル・
アイランドだ。
そのリーフに昨晩からマンタが迷い込んでいるという。
ハンディ・クルーズのスタッフも、水面近くを泳ぎまわるマンタを
デッキから見たという。

ランチの最中、チーフ・ガイドのアリ(Ari)が
あとでスノーケリングでマンタ・ウォッチングをしようと
提案してきた。

ランチを終え、1時間半ほど各デッキでみんなが午睡を
楽しんでいると、大声で呼ぶ声がする。
ディンギーを出してくれるというのだ。

スノーケリングに参加を表明したのは14名。
母船に残ったのは6名だった。



2008/09/26 15:47 Guraidhoo on South Male Atoll

彼らが沖に出て行ってすぐ、マンタが母船のすぐそばにやってきた。
そのうち、彼らが向かった方角とは微妙に違う方向へ泳いでいったので
大声で知らせたのだが、遠すぎて声が届かない。

30分ほどすると、何人かが泳いで戻ってきた。
聞くと、マンタは見られなかったという。

結局、最後にディンギーで帰ってきたのは2人だけで、
残りはみんな500m以上の距離を泳いで帰ってきた。

みんな、テンションが高過ぎるんじゃない?

2009/02/08

カンドゥマ・ツーリスト・リゾート

2008/09/26 13:16 Kandoomaafushi on South Male Atoll

グーライドゥ・エリアは、有数のダイビング・ポイントが集中すると同時に、
リゾート島がひしめいているエリアでもある。

カンドゥマ・ティラ(Kandooma Thila)のすぐ南には
カンドマ・ツーリスト・リゾート(ディベヒ語での島名はKandoomaafushi)、
北側にはココア・アイランド(Cocoa Island)、
西側ラグーン内には
ヴィリヴァル・アイランド・リゾート(Villivaru Island Resort)と、
ビヤドゥ・アイランド・リゾート(Biyadoo Island Resort)がある。

ダイビングを終え、浮上した我々を拾ったドーニは、
カンドゥマを右に見ながら外洋へ回り込み、母船に戻った。

カンドゥマフシの名前は、カンドゥ(Kandoo)とマー(Maa)の
フシ(Fushi)という意味だ。
Kandooはマングローブの木を、Maaは花を表し、
Fushiは外洋に面した大きい島の意味だ。

レセプションかレストランかわからないが、
丸屋根が独特の雰囲気を醸しているリゾートだ。

ビーチに面して並んでいるコテージは2階建てで
眺めがよさそうだった。

2009/02/07

カンドゥマ・ティラ

2008/09/26 12:16 "Jack Corner" at KandoomaThila on South Male Atoll

オルヴェリ(Olhuveli)を通過して15分後、
母船はグーライドゥ(Guraidhoo)の外洋側に停泊した。
途中追い抜いたドーニを待つこと20分、予定より20分遅れて
ダイビングのブリーフィングが始まった。

南マーレ東南側にあたるグーライドゥ・エリアは、
昔から好ダイビング・ポイントの宝庫だ。

どこで潜るのかわくわくしながらホワイト・ボードに描かれる
ポイント・マップとポイント名を見ていると、
チーフガイドのアリ(Ari)がカンドゥマ・ティラ(Kandooma Thila)と
書き込んだ。

ここには何度も潜ったことがある。
カンドゥマ・ツーリスト・リゾートの北側に横たわるカンドゥ(チャネル)の
ほぼ中央に横たわる、東西に長い水滴型のティラ(Thila;根)だ。
水深30mほどの海中から立ち上がる根のトップは水深16mほど、
東西300m、南北180mほどの大きさだ。

ティラの西側が好ポイントで、
切り立った岩がいくつか立ち並び、オーバーハングや
ケーブが続いている。
特に、西端の北側コーナーは
『ジャック・コーナー』という名前がつけられ、
ギンガメアジやアジアコショウダイ、ムスジコショウダイが
常に群れている。
また、このコーナーで待っていると、イソマグロ、バラクーダ、
マダラトビエイ、ロウニンアジなどの大物が悠々と通り過ぎて行くのを
見ることができる。



2008/09/26 12:19 ムレハタタテダイ at KandoomaThila on South Male Atoll

ドーニがポイントに着くと、サザンクロスのドーニも来ていた。
サファリ初日の9月21日、ラスドゥ・アトールまで同じ航路をとり、
翌朝別れて以来、4日ぶりの再会だ。

サザンクロスのイタリア人女性ガイドがカレント・チェックをし、
わずかにアウトゴーイング・カレントと言っていたのを聞いて、
チーフ・ガイドのアリはカレント・チェックをしないままエントリーした。
ところが実際の流れは逆で、水深16mのティラのトップまで
流れに逆らう形での潜降を強いられてしまった。

我々のチームは、本来サーフィン・ガイドのアーチ(Archi)が
リーダーだったので、例によって彼とは別行動を取らせてもらった。
『ジャック・コーナー』から北側斜面を東に向かう定番コースを
とったが、流れに逆らうのが面倒になり、半分も行かないうちに
ティラのトップに上がることにした。



2008/09/26 12:48 at Kandooma Thila on South Male Atoll

根の上というと「狭い」という響きがあるが、
カンドゥマ・ティラの平坦なトップはかなり広く、
東側の方へむかってごくわずかに傾斜している。

点在するサンゴのまわりに群がるハナダイやベラなど、
南の海ならではの光景が広がっているが、
どうも今回のサファリではギンポばかりが気になって仕方がない。

ここに画像をアップしたギンポについて、
日本に戻ってから画像を頼りに図鑑やサイトを調べたが、
名前がわからずにいる。

終始小物ばかりを探していたせいか、イソマグロにもトビエイにも
会えないダイビングだった。

2009/02/06

南マーレ環礁沿いに北上

2008/09/26 11:11 Olhuveli on South Male Atoll

フェリドゥ・アトール(Felidho Atoll)を離れてちょうど1時間たったとき
母船は南マーレ・アトール最南端の島リーベリ(Rihiveli)の手前で
舵を右に切り、大きく弓なりのファル(リーフ)に沿うように
外洋を進んでいった。

天気がいいので、環礁越えの間は
サンデッキに上がって肌を焼いていたが、
頃合いを見計らって、火傷にならないうちにメインデッキに降りると
みんなから、真っ赤に焼けたとからかわれてしまった。

しばらく進むと、オルヴェリ(Olhuveli)が見えてきた。
Veliはディベヒ語で砂のこと。
その名の通り遠浅のラグーンと真っ白な砂浜、そして
干潮時に現れるサンドバンク(砂洲)が美しい島だ。

Olhuは、ボートが入っていけるぐらいの深さを持つリーフのことをいう。
確かに、ジェティ(桟橋)のあるラグーン側のリーフは、
外洋側より少し深くなっている。



 
2008/09/26 11:14 Fun Island(Bodufinolhu), Kudafinolhu, Maadhoo on South Male Atoll

目を北方向へ転じると、島が続いている。
ファン・アイランド(Fun Island、ディベヒ語名はボドゥフィノールBodufinolhu)
クダフィノール(Kudafinolhu)、マードゥ(Maadhoo)だ。

何度か記したが、ディベヒ語で
ボドゥ(bodu)は大きい、クダ(kuda)は小さい、
フィノール(finolhu)はフシ(fushi)ほど大きくなく、樹木が少なめの
島を指す。

船はこれらの島々の東側を通り抜け、北上を続けた。

2009/02/05

一路、南マーレへ

2008/09/26 09:15 Handy Cruise メインデッキ ダイニング on Felidhe Atoll

ダイビングを終え、母船に戻り、シャワーを浴びて着替え、
ダイニングに上ると、テーブルセッティングは終わっていたが、
まだ料理を運んでいる途中だった。

 ほどなく準備が整い、食事を始めると
錨を上げる音が響いてきた。



2008/09/26 09:21 Handy Cruise メインデッキ バウ(船首) on Felidhe Atoll

ところが、しばらくたっても船が動き出す気配がない。
気になってバウ(船首)に行ってみると、
ウィンチにクルーが張り付いている。

どうやら、錨が何かに引っかかって上がらないらしい。
何度かトライしたあと、9時半直前に船が動き出した。

船はいったんアトール(環礁)の内側に戻るように針路をとり、
間もなく北に転進した。

午前10時ちょうどに、母船はフェリドゥ・アトールを抜け、
南マーレ・アトールへのチャネル(海峡)越えにはいった。

2009/02/04

ギター・シャーク、瀕死のマダラエイ

2008/09/26 08:19 マダラエイ at Kunavashi Kandu on Felidhe Atoll

ダイビング最終日の早朝1本目は、午前7:43のエントリーだった。
昨夜の騒ぎでみんなが夜更かしすることを予期して、
今朝のブリーフィングは、いつもより30分遅い朝7時と
あらかじめ告げられていた。

ブリーフィングの時、チーフガイドのアリ(Ari)は
ポイント名をクナヴァシ・カンドゥ(Kunavashi Kandu)と
発表したが、実際に潜ったチャネルを地図で確かめると、
ディガルヴァシ・クダ・カンドゥ(Dhiggaluvashi Kuda Kandu)
という名だった。

クナヴァシというのは、昨夜上陸したヴァシュギリ(Vashugiri)の
南隣の島の名だ。

このポイントは、外洋に面した2つのファル(リーフ)に挟まれた
チャネル(水道)のひとつで、
ディガルヴァシ・ファルの北側コーナーのことだ。

アリの説明では、外洋側レッジではロウニンアジ、ギンガメアジ、
イソマグロ、ホワイトチップ・シャークなどが見られ、
コーナー付近ではしばしばギター・シャーク(サカタザメ)が
現れるという。

実際に潜降してみると、強めのインゴーイング・カレント
(外洋からアトール内に流れる)で、深場ではブリーフィングどおりの
大物に遭遇できた。

コーナーでは、2メートルを超すギター・シャークを見ることができた。

海中が暗く、かなり下の方だったので、いずれも写真に捉えることは
できなかった。

ダイビング終盤、リーフ上の浅場にあがると、
瀕死のマダラエイに遭遇した。
ダイバーが近づいてもじっと動かない。



2008/09/26 08:22 at Kunavashi Kandu on Felidhe Atoll

このダイブで200本目を迎えたのはノゾミちゃん。
ファル(リーフ)上をかなりの速度で流されながらの安全停止中に、
みんなでお祝いをした。

2009/02/02

バナナ -4- & 夜の海にジャンプ

2008/09/26 06:28 Handy Cruise メインデッキ 船尾ラウンジ・デッキ at Vashugiri on Felidhe Atoll

9月26日。
成田を発ち、ハンディ・クルーズに乗船してから7日目の朝を迎えた。
クルーズもあと2日、ダイビングは最終日だ。

迎えてみると、長かったようで短い。
日本に帰らなければならないことを考えると、
まだまだこの生活を続けていたい。

船尾ラウンジ・デッキにぶら下げられた2房のバナナも、
スターボード(右舷)側の方は残り少なくなってきた。



2008/09/26 06:28 Handy Cruise メインデッキ 船尾ラウンジ・デッキ at Vashugiri on Felidhe Atoll

ポート(左舷)側のバナナもずいぶん熟してきて、
下のほうは誰かに食べられている。

無人島ヴァシュギリ(Vashugiri)でのバーベキューから
母船に戻った昨夜9時過ぎから、狂乱が始まった。

後部デッキから夜の海に飛び込む者が続出し、
ついにはアッパー・デッキから次々にゲストがダイブしたのだ。

一段落してゲスト達が飲み始めた後は、
船のクルー達が夜の海にジャンプし始めた。

例によってオトさんとアケちゃんは午後11時にはベッドに沈没したが、
宴会はまだまだたけなわだった。