2008/09/26 12:16 "Jack Corner" at KandoomaThila on South Male Atoll
オルヴェリ(Olhuveli)を通過して15分後、
母船はグーライドゥ(Guraidhoo)の外洋側に停泊した。
途中追い抜いたドーニを待つこと20分、予定より20分遅れて
ダイビングのブリーフィングが始まった。
南マーレ東南側にあたるグーライドゥ・エリアは、
昔から好ダイビング・ポイントの宝庫だ。
どこで潜るのかわくわくしながらホワイト・ボードに描かれる
ポイント・マップとポイント名を見ていると、
チーフガイドのアリ(Ari)がカンドゥマ・ティラ(Kandooma Thila)と
書き込んだ。
ここには何度も潜ったことがある。
カンドゥマ・ツーリスト・リゾートの北側に横たわるカンドゥ(チャネル)の
ほぼ中央に横たわる、東西に長い水滴型のティラ(Thila;根)だ。
水深30mほどの海中から立ち上がる根のトップは水深16mほど、
東西300m、南北180mほどの大きさだ。
ティラの西側が好ポイントで、
切り立った岩がいくつか立ち並び、オーバーハングや
ケーブが続いている。
特に、西端の北側コーナーは
『ジャック・コーナー』という名前がつけられ、
ギンガメアジやアジアコショウダイ、ムスジコショウダイが
常に群れている。
また、このコーナーで待っていると、イソマグロ、バラクーダ、
マダラトビエイ、ロウニンアジなどの大物が悠々と通り過ぎて行くのを
見ることができる。
2008/09/26 12:19 ムレハタタテダイ at KandoomaThila on South Male Atoll
ドーニがポイントに着くと、サザンクロスのドーニも来ていた。
サファリ初日の9月21日、ラスドゥ・アトールまで同じ航路をとり、
翌朝別れて以来、4日ぶりの再会だ。
サザンクロスのイタリア人女性ガイドがカレント・チェックをし、
わずかにアウトゴーイング・カレントと言っていたのを聞いて、
チーフ・ガイドのアリはカレント・チェックをしないままエントリーした。
ところが実際の流れは逆で、水深16mのティラのトップまで
流れに逆らう形での潜降を強いられてしまった。
我々のチームは、本来サーフィン・ガイドのアーチ(Archi)が
リーダーだったので、例によって彼とは別行動を取らせてもらった。
『ジャック・コーナー』から北側斜面を東に向かう定番コースを
とったが、流れに逆らうのが面倒になり、半分も行かないうちに
ティラのトップに上がることにした。
2008/09/26 12:48 at Kandooma Thila on South Male Atoll
根の上というと「狭い」という響きがあるが、
カンドゥマ・ティラの平坦なトップはかなり広く、
東側の方へむかってごくわずかに傾斜している。
点在するサンゴのまわりに群がるハナダイやベラなど、
南の海ならではの光景が広がっているが、
どうも今回のサファリではギンポばかりが気になって仕方がない。
ここに画像をアップしたギンポについて、
日本に戻ってから画像を頼りに図鑑やサイトを調べたが、
名前がわからずにいる。
終始小物ばかりを探していたせいか、イソマグロにもトビエイにも
会えないダイビングだった。