2009/07/31

ジンベエ・サーチ

2009/05/07 10:15 Looking for Whale Shark on the Bridge Deck

幸運に恵まれ、早朝1本目のスクーバ・ダイブで
ジンベエザメを見ることができたが、
午前中はこの海域にとどまってもう一度チャンスを狙うことになった。

1本目を終えたわたしたちをドーニから収容するとすぐに
母船とドーニは併走してサン・アイランド(Sun Island)方向に
ジンベエ・サーチを始めた。

母船から直接エントリーできるように、ドーニから戻ったときに、
マスク、スノーケル、フィンは母船に持ち帰っている。

朝食後しばらくは、いつかかるかわからない声を待って
みんなメイン・デッキでおしゃべりしていたが、
それに飽きるとみんなブリッジ・デッキに上がって
ジンベエ探しに参加した。

船はサン・アイランドの西端で折り返し、
リーフ沿いにディグラ(Dhigurah)まで行き、
反転して戻った。

10時半、早朝ダイビングで潜ったマーミギリ・アウト(Maamigili Out)で
2本目を潜るためのブリーフィングが始まった。

2009/07/30

Maamigili Out

2009/05/07 07:18 Yellow Back Blue Fusilier

ジンベエ狙いの1日のスタートは、まずスクーバから始まった。
停泊しているマーミギリ(Maamigili)の外洋側レッジ
東から西に向けて中層を流すという。

ダイバー全員で1列横隊を組んで探そうというブリーフィングだった。

何もいない中層を流れに逆らって進むこと16分、
いきなりイエローバック・フュージラーの群れに遭遇した。
10枚以上シャッターを切っているので、かなり長い時間だと思っていたが、
データを見ると6分間だった。

それから2分後、午前7時20分にガイドのジアード(Giadho)が
合図のベルを鳴らした。



2009/05/07 07:21 Whale Shark

透明度がいまひとつで姿が見えない。
ジアードが指差す方向にとにかく全速力で向かうと
最初はぼんやりと、次第にはっきりとジンベエザメの姿が見えてきた。
体長は7m弱。個体としては小さな方だろう。
ワイド・コンバージョン・レンズをつけているので
ズームをかなり効かしても、液晶モニターに映る姿は小さい。



2009/05/07 07:21 Chasing a Whale Shark

1分もたたないうちに息が上がり、フィンキックのペースを保てなくなってきた。
みるみるうちに他のダイバーに追い越されていく。
昨日のマッサージの後遺症は気にならないのだが、
スタミナの方がもたない。

水泳かジョギングを続ける必要性を痛感した。

2009/07/29

朝焼け

2009/05/07 06:02 A Morning Glow in South Ari Atoll

5月7日、
前日の夕方に施してもらったマッサージの揉み返しが
残る中、午前5時半に目を覚ました。

アリ・アトール(Ari Atoll)南端近くのマーミギリ(Maamigili)
到着したのは、前日の午後6時過ぎだった。
錨を下ろす音で寝ていた人たちが起きてきて、
夕焼けを眺めながらの宴会がサン・デッキで始まり、
夕食後は夜の海へのジャンプ大会で遅くまで盛り上がった。

今日はジンベエザメ狙いの1日になる。
早い時間に見られれば北へ移動するが、
見られない場合は午後まで粘るという。

2009/07/28

アリ・アトールへ

2009/05/06 16:34 A Jacuzzi and the Master of Crown

メドゥファル・カンドゥ(Medhu Faru Kandu)
またの名をハニ・カンドゥ(Hani Kandu)を潜り終え、
この日のダイビングは終了。
昼食が始まると同時に船はアリ・アトール(Ari Atoll)をめざして
長い航海にはいった。

ゲストの多くは部屋に戻って今までの睡眠不足を補っている。

午後4時半、はまちゃんがブリッジ・デッキのジャグジに
湯を張り浸かっていると、
通称帝王がガウンの代わりにバス・ローブを着て
ワイングラス片手に石原裕次郎のブランデーグラスを唄いながら登場した。
バーにブランデーが置いてなかったので、
わざわざワインを1本オーダーしたという。



2009/05/06 16:38 A Sauna at the Bridge Deck

そのあとは2人仲良くサウナで汗を流していた。

暇を持て余しているゲストに笑いを提供し続ける彼らのおかげで
5時間を超える航海も退屈せずに済んだ。

2009/07/27

メドゥファル(ハニ)・カンドゥ(Medhu Faru(Hani) Kandu)

2009/05/06 12:21 I Don't know the Name of This Kind of Snapper

正午ぴったりに始まったブリーフィングで告げられた
3本目のポイント名はハニ・カンドゥ(Hani Kandu)だった。
ディベヒ語でハニは狭いという意味だという。
Tim Godfrey著Dive Maldiveでは、
メドゥファル・カンドゥ(Medhu Faru Kandu)という名前で載っている。

南マーレにもメドゥファルというポイント名があるが、
メドゥは英語のmiddle、
ファルが干潮時にサンゴが露出するリーフのことだから、
2つのチャネルに挟まれたファルという意味になる。

ここでのダイビング・パターンはチャネル越えだという。
アウトゴーイング・カレントでのチャネル越えは
外洋に流される危険があるから避けるという説明だった。


ドーニに乗り、ポイントに着いて
佐藤さんがカレント・チェックをするとアウトゴーイングだという。
やや早めだというので、コーナーから少し戻ってエントリーした。

リーフから水深-24mまでなだらかな傾斜を作る砂の水底は
エダサンゴがよく発達しているが、やや殺風景だった。
よく見かけるフエダイが群れていたが、名前がわからない。




2009/05/06 12:23 School of Bigeye Trevally

外洋への出口ではギンガメアジの群れに出会った。
ブリーフィングどおり、チャネル横断を避けて
いったんドロップ・オフに向かったが、
先行していた佐藤さんチームが戻ってきたので、
彼らについてチャネルを横断した。

途中、バラクーダの小さな群れを見たが、
真横からの流れに逆らってのキックに必死で
ゆっくりカメラを構えている余裕はなかった。



2009/05/0612:45 They Have Tried to Put O-rings Their Ring Fingers Each Other

チャネルを横切って西側のリーフにたどり着き、
流れを感じなくなったあたりで、
ガイドのアハメッドがチーフ・ガイドの佐藤さんと
幹事のはまちゃんを呼んで、
Oリングの指輪交換のセレモニーを始めた。

前の晩(オトさんは先に寝てしまっていたが)の飲み会で、
佐藤さんと、酔ったはまちゃんが意気投合して
なぜか結婚しようという話になったらしい。
水中で結婚式をやろうと言い出したのはアハメッドだったという。
エントリー・ポイントについては意見がぶつかることが多い
佐藤さんとアハメッドだが、
ダイビング以外では(少なくとも表面上は)仲が良さそうに見える。



2009/05/06 12:54 Neon Fusilier

ダイビング終了間際、リーフへのかけあがりで
クマザサハナムロの群れに取り囲まれた。
見慣れた魚とはいえ、ハンパじゃない魚影に囲まれると
やはり興奮してしまう。
これがモルディブの醍醐味だろう。

2009/07/26

バー

2009/05/06 11:54 Mira is in Charge of Spa and the Bar of Handy Cruise

前回のサファリでは、スパを楽しむゲストはいなかった。
今回は、オトさんが2人目だという。

スパ担当のミラ(Mira)は、ベッド・メークを手伝ったり、
バーでミネラル・ウオーターやビールの注文に応えている。
フセイン(Hussain)船長の奥さんと娘(3歳)が
今回も乗船しているので娘の子守も担当していた。

ブリーフィングの時刻が迫ったので日焼けを切り上げて
ダイニングに下りると、さっき言葉を交わしたミラがバーにいた。

今、モルディブ(というかマーレ)ではレッドブルが流行っているそうで、
夕食後毎晩開かれていた飲み会には
レッドブルの缶を片手にフセイン、佐藤さん、アハメッドが合流していた。

マッサージを予約

2009/05/06 11:22 Both of Inhabited Island, Dhiggaru(left) and Maduvvari(right)

ドーニが母船に戻ると、いつものように冷たいオシボリが出迎えてくれた。
船尾デッキでは、ウエイターがホットチョコレートとサンドイッチの
乗った盆を持って待ち構えていた。
カメラをハウジングに入れたままだったので、写真はない。

サンドイッチの具はツナと、チーズ&トマトだった。
母船は同じ場所に停泊し続けている。
次のポイントはひとつ西に戻った
メドゥファル・カンドゥ(Medhu Faru Kandu)だという。

東の水平線には通信塔が立つディガル(Dhiggaru)と、
マドゥヴァリ(Maduvvari)
が見える。
どちらも人が住む島で、島民のほとんどは漁業で生計を立てている。

天気がいいのでサン・デッキで日焼けをすることにした。
経験上、片面30分以上焼くとサンバーンになることがわかっているので
小刻みに焼くことにしている。

ハンディ・クルーズ(Handy Cruise)唯一の女性スタッフ、
フィリピン人のミラ(Mira)がタオルを干しに
サン・デッキに上がってきたので少し会話をした。
彼女はスパ担当だが、マッサージもできるという。
それでは、ということで夕方にマッサージを予約した。

2009/07/25

ガーフラ・カンドゥ(Gaahuuraa Kandu)

2009/05/06 09:20 Bigeye Trevally

ムラク・カンドゥ(Mulaku Kandu)での1本目を終え、
朝食をとっている最中に、揚錨のガラガラという音が聞こえてきた。
7時50分に動き出した母船はチャネルを抜けリーフの内側を
リーフに沿って東南東に向けて移動し、
30分後、アンカーを落とさぬまま停泊した。

2本目は9時からのブリーフィングで始まった。
潜るのはガーフラ・カンドゥ(Gaahuraa Kandu)だ。
ガーフラは、リーフの中にある砂洲(フラ;Huraa)の名で、
Tim Godfrey著"Dive Maldives"の地図には、
このチャネルはヴァヌラヴァリ・カンドゥ(Vanhuravalhi Kandu)という
名前で載っている。

ブリーフィングを終え、ドーニでチャネル中央についた時点で
チーフ・ガイドの佐藤さん(本名Satar)とアハメッド(Ahamed)の意見が
また衝突した。

水面でカレント・チェックをした佐藤さんが、
インゴーイング・カレントだからコーナーからチャネル内にドリフトする
とコースを指示したまではよかったのだが、
フラのある西側コーナーでエントリーしようとする佐藤さんと、
東側コーナーからチャネルを横断して西側の角まで行ってから
チャネル内にドリフトするコースを提案した
アハメッドの意見が食い違ったのだ。

器材の装着を終え、エントリー直前になってから始まったこの議論は
もちろんディベヒ語だったから内容まではわからなかったが、
エントリー・ポイントの位置で意見が食い違っているのは
2人の手振りを見ていればわかった。

ベンチに座って待つこと約5分。
結局、それぞれが選択した場所で別々にエントリーすることになった。

佐藤さん率いるAチームはチャネル西側コーナーで、
アハメッドのBチームとジアード(Ghiadho)のCチームは
東側コーナーからアプローチした。

東側の斜面、水深10mほどのところでエントリーして
コーナーの深場に向けて潜降していくと、
ゆるやかな斜面上にギンガメアジのかなり大きな群れがいた。
右手の深場には別の群れもいる。



2009/05/06 09:20 They Haven't Been Afraid of Divers At All

浅場の群れは遠かったが、深場の群れはわれわれの近くまで寄ってきた。
トルネードをつくることはないが、
モルディブのギンガメアジも捨てたものではない。

チャネルに入っていくカレントを避けるために
深めをキープしながらチャネルを横断していくと、
水深40m過ぎあたりでグレイリーフ・シャークが
7、8頭回遊しているのが見えた。
さすがアハメッド、ポイントをよく知っている。



2009/05/06 09:47 A Porcupine Fish

西側のリーフが視界にはいったところで、
カレントにのってチャネルの中へドリフトしていった。
コーナーから少し入ったあたりはダウン・カレントが強く、
水深20mあたりまで押し戻されてしまう。
流れに乗りつつ徐々に深度を上げていくと、
今度はアップ・カレントでリーフへ吹き上げられそうになった。
ところが、安全停止する頃にはチャネルのかなり奥まで来たとみえ、
カレントはまったくなくなってしまっていた。

エキジット後空気消費率を計算してみたら、普段より3割増しだった。
それだけカレントに翻弄されたということだろう。
日頃の運動不足がたたり、ふくらはぎと腿の疲れは
ピークに近づいている。

2009/07/24

ムラク・カンドゥ(Mulaku Kandu)再び

2009/05/06 06:41 A Big School of Bigeye Trevally

前の晩は4本潜った疲れもあり、
夕食をパスして夜7時にベッドに入って寝てしまった。
おかげで午前2時過ぎに目が覚めてしまった。

5月6日は早めにミーム・アトール(Meemu Atoll)で3本潜り、
午後は西のアリ・アトールへ5時間かけて移動する。
そのため、1本目のブリーフィングは日の出前の5時45分から始まった。

ポイントは前日ラストに潜ったムラク・カンドゥ(Mulaku Kandu)だ。
アウトゴーイング・カレントが昨日よりやや強いため、
昨日よりコーナーから遠い地点でエントリーした。
まだ日が出たばかりで水中は暗い。
潜降中に夜光虫が光って幻想的だ。

昨日より少し浅いところでバラクーダの小さな群れを見たあと、
昨日よりコーナー寄りの大きな岩の向こうで
ギンガメアジの大群に遭遇した。

例によってガイドは岩の向こう側、かなり深い方まで降りている。
ゲストは岩のこちら側か、中層で深度をキープして
群れを見下ろすようにしていた。



2009/05/06 06:44 Black and White Snapper

チャネルのコーナーを越えて外洋側のドロップオフに出ると
流れが止まった。
タカサゴ、クマザサハナムロに囲まれ、
マダラタルミがゆっくりと通り過ぎていく。

夕方より朝のほうが明らかに魚影が濃い。
いかにもモルディブらしい水中景観だった。

2009/07/23

ムラク・カンドゥ(Mulaku Kandu)

2009/05/05 15:56 A School of Barracuda

3本目を終えると、母船はすぐにヴァタルラ(Vattarurah)を後にした。
南隣のミーム・アトール(Meemu Atoll)、またの名を
ムラク・アトール(Mulaku Atoll)までは40分ほどで着いてしまった。

午後1時半過ぎから昼食だったが、
バウ(船首)で食休みをしているうちに
船がチャネルに入り、錨を下ろしてしまった。
次のブリーフィングは午後3時半とホワイト・ボードに書いてあった。
慌しく移動していたのは何のためだったのだろう?
もちろん、われわれは移動中も船の上で
のんびり時間を潰していただけだったが。

今回乗船したゲストは皆、ミーム・アトールは初めてだ。
この日4本目のダイビングはアトール北端のチャネル、
ムラク・カンドゥ(Mulaku Kandu)で潜った。
(ガイドはムラー・カンドゥ(Mulhah Kandu)と紹介していたが、
ここではTim Godfrey著の"Dive Maldives"の表記に従った)

チャネル越え(横断)が楽しいポイントらしいが、
潮が外へ向かっていたため、チャネルの角で戻るコースをとった。
コーナーのやや深場でバラクーダやサメが見られるという。

水深-30mあたりで待っていると、確かにバラクーダがやってきた。
かなりゆったりとわれわれの前を横切っていく。

じっと動かずにいたつもりだったが、
やっぱり近くで見たい気持ちと、外への流れに押される形で
じりじりと前へ出て行く。
気がつけば-36mを越えていた。
恐らく、先頭にいたガイドたちは皆-40mを越えていただろう。

デコンプレッションを出したくなかったので、
ガイドを置いて水深-26mまで引き返したせいで
納得のいく写真が撮れなかった。
・・・ということにしておく。

それにしても今回のガイドは3人とも
モルディブのレギュレーションに無頓着だ。
前回は、ガイドを無視して深場まで突進するダイバーが何人かいたが、
今回はガイドが-30mを平気で越えていく。

(確かに深場のほうがおもしろいのだが・・・)



2009/05/05 16:18 Pink Anemonefish

というわけで、これは浅場に戻る途中で撮った1枚。
INONの外付けストロボに少し慣れてきたかな?という雰囲気の写真だ。
正直、モルディブではどこにでもいるハナビラクマノミは
被写体としてはあまりテンションが上がらないが、
練習にはうってつけの対象だ。



2009/05/05 16:19 Bluelind Snapper

そして、これもどこかで見たことのある類の写真。
と思ったら、先述した"Dive Maldives"の表紙そっくりじゃないか・・・
(魚がむこう向きな分、こちらの写真の方がダサいが)

マーレから遠く離れているせいか、
海中はまだ荒らされていない印象がある。
全体に魚影が濃い。



2009/05/05 16:34 It was the "Oyabin" 's 777th Dive

ぎりぎりデコンプレッションを出さずに浅場まで戻り、
安全停止に入ってから、通称オヤビンの777本をお祝いした。

夕食後、彼女はデッキから夜の海にジャンプさせられることになる。

2009/07/22

ヴァッタル・カンドゥ (Vattaru Kandu)

2009/05/05 12:35 Sprawled on the White Sand Bottom

フェリドゥ・アトール(Felidhe Atoll)の南端近くにある
ラケードゥ(Rakeedhoo)からさらに5kmほど南西に、
一辺6kmほどのオムスビ形のリーフがある。
そのリーフの南端にあるただひとつの無人島が
ヴァタルラー(Vattarurah)だ。
この島の西側にある狭いチャネルは、このリーフにひとつだけの水路だ。

この水路は真っ白い砂の海底が美しいことで有名だ。
昨年9月は朝イチに潜ってマンタを見た。

今回は海底で遊ぼうということになり、
みんなでExileのチューチュー・トレインを踊ることになっていた。
実は前日の午後、船の上でリハーサルまでしていたのだ。

母船は、11時半過ぎにヴァタルラーの南東に停泊した。
エントリーして5分もすると、みんながフィンを脱ぎ
海底を歩き始めた。
もちろん、被り物も必須アイテムだ。

ひとしきりパフォーマンスを終え、みんなで記念撮影をしたあとで
何人かが砂の上に寝そべり始めた。



2009/05/05 12:38 The Diver in Blue and White

島寄りの斜面はサンゴが点在していて小魚がけっこういるのだが、
砂地にはハゼ系の魚の他には何もいない。

今回は、白と青のグラデーションを楽しむことが目的だったので
魚探しはそっちのけだ。



2009/05/05 12:46 A Pair of Fire Goby

ハタタテハゼはそれほど珍しい魚ではないが、
長く伸びた第一背鰭とツートンカラー、
そしていつもペアでいるので見かけるとついレンズを向けてしまう。

ほかにもオーロラ・ゴビーやクロユリハゼ、オトメハゼなど、
前回見た魚たちに再び会えた。

前回とは逆のアウトゴーイングのルートだったのが災いしたのか、
それとも時間帯がよくなかったのか、マンタにはお目通り叶わなかった。

2009/07/21

10時のおやつ

2009/05/05 10:46 The Third Days of Bunch

この日2本目のダイビングを終えて母船に戻ると、
ホット・チョコレートとツナ入りのホット・サンドイッチが待っていた。
いつもより朝食が1時間早かったので、
小腹が空いているだろうとのうれしい配慮だった。

水着のまま船尾のデッキで頬張っていたら、
あっという間に母船が次のポイントに移動し始めた。



2009/05/05 10:46 The Third Days Another Bunch Has Been Still Unripe

船尾にぶら下がっている2房のバナナは、
ひとつは熟し始めているが、もうひとつはまだこれからだ。

スターボード(右舷)にラケードゥ(Rakeedhoo)を見ながら
船は南のヴァッタル・ファル(Vattaru Falhu)をめざしている。

今日はミーム・アトール(Meemu Atoll)まで足を伸ばす予定なので、
時間を惜しむようにすぐに移動し始めている。

2009/07/16

ラケードゥ・カンドゥ(Rakeedhoo Kandu)

2009/05/05 09:38 The School of Bigeye Trevally

フォッテヨ(Fotteyo)を発って2時間足らずで、
フェリドゥ・アトール(Felidhe Atoll)の南端にある無人島
ラケードゥ(Rakeedhoo)に着いた。

前回(2008年9月)に潜ったときは弱いアウトゴーイング・
カレントだったが、
今回はドーニの上からでも潮目がはっきりわかる
かなり強いインゴーイング・カレントだった。

エントリーしたリーフの棚では強いアップ・カレントに逆らって
水深-20m過ぎまで潜ったが、
それを過ぎるとコーナーまではゆるいフォローだった。
ところがコーナーは急流で、チャネルの中へドリフトして
安全停止の深度まで浮上すると、吐いた泡が渦を巻くほどだった。

このポイントではギンガメアジの群れが見ものだ。
トルネードが見られるわけではないが、大きな群れが期待できる。







2009/05/05 09:39 Overhangs Covered in Excellent Soft Coral

コーナーの角付近は幾層にもオーバーハングやケーブが
連なっていて、天井一面にトゲトサカやウミトサカに覆われている。

前回はあまり深くまで行かず、最大深度は-28m程度だったが、
今回のガイドは水深-30mの壁をあまり意識していないとみえ、
ガイドの金魚のフンだとかなりディープ・ダイブになってしまうので
その点は注意が必要だ。

2009/07/15

きれいなベッド・メイキング

2009/05/05 07:18 The Decorated Beds When We Came Back the Room After Dive

ハンマーヘッド・シャークを見るための早朝ダイビングを終え、
シャワーを浴びに部屋へ戻ると、ベッド・メイキングをしてくれていた。
タオルも交換されている。
到着した晩(5月2日)とは、アッパー・シーツの整え方が違っていた。

朝食が始まるとほぼ同時に碇が上がり、母船は移動を始めた。
今日は、フェリドゥ・アトール(Felidhe Atoll)の南端にある
ヴァッタル・ファル(Vattaru Falhu)を経由して、
さらに南のミーム・アトール(Meemu Atoll)またの名を
ムラク・アトール(Mulaku Atoll)まで足を伸ばすという。

5月3日の3本目が希望者のみのオプション・ダイビング扱い
だったので、帳尻を合わせるため今日は4本潜るという。
1本目が通常より1時間早かったので調整がつけやすいというわけだ。

2009/07/12

ハンマーヘッド見損ないました

2009/05/05 06:35 ホシゴンベ Black Side Hawkfish

旅の間ずっとつけていたメモに5月4日の就寝時刻の記載がない。
たぶん、疲れが出て早く寝たのだろう。
(どのみち、ずっと時差ボケで毎回早寝早起きするのが
オトさんとアケちゃんのモルディブ・ダイブ・サファリなのだが)

5月5日、起床は4時20分だったとメモには残っている。
前日も潜ったフォッテヨ(Fotteyo)で、
ハンマーヘッド・シャークを狙って早朝ダイビングするための
集合時刻が5時半だったからだ。

前日はケーブをくぐれなかったので、
沖でのハンマー探しは15分で切り上げてドロップ・オフに戻るという。
母船でのブリーフィングを終え、
ドーニでチャネルの角に出たのが5時45分。

前日よりチャネルに近い場所で日の出とほぼ同時にエントリー、
水深-25mをキープしながら水面が輝く方向(東北東)を目指した。

10分ほど経ったときにベルがけたたましく鳴った。
ガイドが指を差しているのは見えるが、
暗い水中ではハンマーの姿は認められない。
その後3回ベルが鳴ったが、
そのたびに脱兎の泳ぎでガイドが指差す方向をめざした。
一眼レフを抱えているので早く泳げない通称帝王と、
体力不足ですぐにバテてしまったオトさん以外は全員、
3回目か4回目で目撃したという。

沖からドロップ・オフに戻ってからは、
西に向かうカレントに乗って戻ってきた。
ケーブにたどり着く前に引き返す形になり、
結局2度ともケーブをくぐれずじまいになってしまった。

前回(2008年9月)は、初日からマンタ、カジキ、水面イルカ、
2日目にハンマーと、これでいいのかというくらい当たっていたが、
今回はことごとくはずしている。

2009/07/11

握り寿司とプリン

2009/05/04 19:24 Japanese Sushi for the Dinner

乗船2日目の夕食には握り寿司がでた。
酢飯の酢の具合がちょうどよく、握り具合も悪くなかった。

ほかに、焼きそば、牛肉の中華風炒め、ナスとタマネギの黒酢あんかけ、
ニンジン・インゲン・ブロッコリーの温野菜、ライス、チキン甘酢あんかけが
並んだ。



2009/05/04 19:24 Pudding for the Sweet

食後には、大きなプリンが出てきた。
この手のデザートはしばしば頭が痛くなるほど甘いものだが、
ほどよい甘さで(とはいっても充分甘いのだが)、
滑らかさもまずまずだった。

お世辞ではなく、この船に乗っているシェフは多彩な料理を
こなしている。

2009/07/10

フォッテヨ・ファル(Fotteyo Falhu)に上陸

2009/05/04 17:24 View of Handy Cruise Seen from Fotteyo Falhu

3本目のダイビングを終えると、夕食まで3時間近くすることがない。
腹は減っているし酒も飲みたいが、
ビールをチビチビ飲むほかは、みんな食事まで我慢している。

こんな時に目の前に無人島があれば上陸しない手はない。
午後5時に行きたい人が船尾に集合してディンギーで
フォッテヨ・ファル(Fotteyo Falhu)に運んでもらった。
イルカの群れが水面を跳ねている。今回のサファリで初イルカだ。

船の上から見ているとちっぽけな砂の無人島だが、
上陸してみると意外に広い。



2009/05/04 17:12 Like an Advertisement Photo for Beer

鶴姫と帝王は、わざわざガウンと被り物を用意してきた。

ビールは、バー・マンがクーラー・ボックスにたっぷり持ってきてくれた。
前回(08年9月)は伝票持参でわれわれが母船に戻るまで
つきあっていたが、
今回はクーラー・ボックスを置くと、とっととディンギーで帰ってしまった。

せっかくなので、撮影会が始まった。
まずは、ビールの広告っぽく1枚。



2009/05/04 17:13 Nicknamed "MPS(Monarch of Pleasure-Seekers)" Changed a Flasher

それが終わると、帝王は露出狂に変身。
ハゲヅラと蛇口つきのパンツを身に着けてきていた。



2009/05/04 17:14 "MPS" Laid Handy Cruise on the Palm of His Hand

帝王は「春日部の夜の帝王」、
鶴姫は錦糸町から流れてきた「スナックのママ」という設定だが、
前日ふざけていた時に決まった)
ゲストの中にはその設定を信じて、
下船するまで終始接触を避けていた人もいた。

断っておくが、お二人とも固い職業についていらっしゃる。



2009/05/04 17:18 The Commemorative Photo with Handy Cruise

ハンディ・クルーズ(Handy Cruise)をバックにもう一度記念撮影。

夕暮れまではまだ時間がある。
することがなくて退屈するのは、船の上でも陸(おか)の上でも同じだ。
ブラブラしながら暗くなるのをひたすら待った。



2009/05/04 18:17 View of theSunset Clouds Seen from Fotteyo Falhu

やっと訪れた夕暮れだが、
雲が多くて空が燃えるほどの夕焼けにはならなかった。

迎えのディンギーがやってきたのは、日がとっぷりと暮れて
星空になった午後6時半過ぎだった。

2009/07/09

フォッテヨ(Fotteyo)

2009/05/04 14:51 Fotteyo Finolhu

ミヤル・カンドゥ(Miyaru Kandu)でのこの日2本目のダイブを終えて
ドーニにエキジットすると、新しいコンプレッサーが積んであった。
どうやら、我々が潜っている間にマーレから代替品が届いたらしい。
前日マーレに取りに行った部品は、サイズが合わなかったそうだ。

それにしても、昨日の今日で
こんなに遠くまで業者に届けさせた船長の裁量に感心してしまう。

母船に戻ってシャワーを浴びていると、
早くも錨を上げてフォッテヨ(Fotteyo)に向けて移動を始めた。
昼食中に、明日の朝はハンマーヘッド・シャーク狙いで早朝5時20分から
ブリーフィング開始と告げられた。

午後3時前、前回上陸したフォッテヨ・フィノール(Fotteyo Finolhu)に
到着、錨を下ろすと同時にブリーフィングが始まった。



2009/05/04 15:50 Fotteyo's Famous Caves Covered by Soft Coral

船足の差で遅れて到着したドーニにすぐに乗り込み、
フォッテヨ(Fotteyo)のポイントに向かったが、
ここでちょっとしたトラブルが発生した。

チーフ・ガイドの佐藤さん(Satar)が指示したエントリー・ポイントが
ソフト・コーラルで有名なケーブから遠すぎると
アハメッド(Ahamed)が言い出したのだ。

結局、佐藤さんの指示通りにエントリーしたのだが、
わずかな向かい潮のせいもあり、
ケーブまで25分もかかってしまった。

その東にある水深-14mからドロップ・オフになっているチャネルは、
普通はドロップ・オフ沿いに通り過ぎるのだが、
すでにボトム・タイムが30分を越えて浅めに深度をとっていた我々は
アップ・カレントにつかまってしまった。
しばらくは岩につかまって耐えていたのだが、
そのままチャネルの中に流されていかざるを得なかった。



2009/05/04 16:12 We Had Celebrated Ikue's 800th Dive

水深が-10から-15mほどの水路を、
恐らく10ノット以上のスピード(全速力で走るくらいの速度)で
流されながら、郁江ちゃんの800本を祝うパフォーマンスを行った。

これだけの速さの流れの中で被り物をかぶり、旗を広げ、
余裕で集合できてしまうチーム・メイトの技量がすごい。



2009/05/04 16:20 There Was a Rainbow When We Came Back the Surface

安全停止を終えて浮上すると、ドーニは遥か彼方だった。
潜水中に雨が降ったのか、空には大きな虹がかかっている。

ドーニを待つ間の水面では、強烈なドリフト・ダイビングの中での
騒ぎの余韻冷めやらず盛り上がりまくったが、
どんな魚を見たのかまったく記憶が残っていない。

2009/07/08

ミヤル・カンドゥ(Miyaru Kandu)

2009/05/04 09:14 A Rain Cloud

前日に続き、この日も朝からいい天気だ。
朝食と同時に船は南へ向けて移動を始めた。
午前9時過ぎには、オルベリ(Olhuveli)の外洋側を通過した。
アトールのリーフはオルベリから弧を描いているが、
ハンディ・クルーズ(Handy Cruise)は南マーレ・アトールから離れ
ほぼ真南へ向かった。

風は穏やかで海は凪いでいる。
時折、スコールを降らせている雲を見かけるが、
こちらに近づいてくる気配はない。

午前11時を少し過ぎたところで、
母船はフェリドゥー・アトール(Felidhe Atoll)に2つある
リゾートのひとつ、アリマタ(Alimathaa)の南に停泊した。



2009/05/04 11:43 A Kind of Flatfish

ミヤル・カンドゥ(Miyaru Kandu)は、アリマタの北側の外洋に面した角だ。

エントリー直後、水深-20m過ぎの海底にいるカレイを中層で見つけ、
ずっと指差し続けていたガイドのアハメッド(Ahamed)の
目のよさに驚かされてしまった。

アケボノハゼがいるという水深-36mの棚まで案内され
何枚かシャッターを切ったが、
どれも納得のいかない出来でご披露できない。

2009/07/07

カンドゥマ・ティラ(Kandooma Thila)

2009/05/04 07:41 Honeycomb Moray Eel

朝1本目のブリーフィングは、6時半が原則だ。
昨晩は夕食後の飲み会を午前0時に抜け出して就寝したが、
サファリの習慣で5時半に目を覚ました。

カンドゥマ・ティラ(Kandooma Thila)またの名をココア・ティラ(Cocoa Thila)
には、前回のサファリでも潜っている。

満潮まで2時間あるが、潮は止まっていた。
後半、わずかにアウト・ゴーイングの流れを感じるようになったが、
大物には出会えなかった。

オトさんとアケちゃん(嫁)は、ウツボが大好きなので、
見かけると必ず挨拶する。

かつてモルディブでも餌付けが行われていた頃、
人馴れしたハニカム・モーレイやドクウツボがどのポイントにもいて、
彼らに会いに行くのが楽しみだった。
エラ穴を素手でやさしくなでてやると、
嬉しそうに体をすり寄せてきたものだ。



2009/05/04 07:42 Spotted Eagle Ray

終盤、リーフに上がってから単体のマダラトビエイを見た。
そのあとカメにも会ったが、こちらは写真を撮り損ねてしまった。

2009/07/06

グーライドゥの夕焼け、ディナー

2009/05/03 18:05 The Evening Glow

迎えのディンギーに乗り、午後5時半にグーライドゥ(Guraidhoo)から
母船に戻った。
シャワーを浴びてメインデッキに戻ると、
船首では飲み会が始まっていた。

ダイビング組は夕闇が迫る頃に戻ってきた。
メドゥ・ファル(Medhu Faru)に潜ってきたという。



2009/05/03 19:02 The Tabels Has Been Ready for Dinner

夕食の時はテーブル・セッティングがディナーらしくなる。
テーブル・クロスが敷かれ、ナプキンがセットされている。



2009/05/03 19:26 A Grilled Fish

午後7時半から夕食だが、
何人かは早く来てもう食べ始めていた。

誰も手を出さないうちに写真を撮るために、
誰よりも早く来てカウンターに並べられるのを待つのが習慣になりつつある。