2008/11/04
カジキ、マンタ、イトマキエイ
サファリ初日、夜明けと共にボートのエンジンがうなり始めた。
ドーニは母船から離れ、一足先に出発する。
母船もアンカーを上げ、後を追うように移動を開始した。
エンジンの音で目を覚ましたのか、続々ゲストが起きてくる。
フルマーレのリーフを出ると、船は北に進路をとる。
モルディブで最初にオープンしたリゾートで、
20年前は最もラグジュアリー・リゾートとして名を馳せた
クルンバ・ビレッジ(ヴィハマナフシ)を左に、
かつてはクラブ・メッドだったクラブ・ファル(ファルコルフシ)を
右に見て、パラダイス・アイランド(ランカンフィノール)の南で
母船は錨を下ろした。
7時5分過ぎ、ブリーフィングがスタートした。
ブリーフィング後ドーニに乗り移り、エントリーポイントへ移動中、
カジキマグロが何度かジャンプするのが見えた。
幸先のいいスタートだ。
マンタのクリーニング・ステーションの北で潜降し、
ゆるやかなカレントに乗って南に向けて泳いでいくと、
すでに2枚のマンタが回っていた。
間もなく3枚が加わり、5枚のマンタが頭上を行き交う。
およそ30分間、5枚のマンタはステーションに留まり続け、
何度となく旋回を繰り返してくれた。
このポイントには数十回潜っているが、
これだけ長時間マンタが居続けたのは初めてだ。
やはり幸先がいい。
途中から別のグループが加わり、40人近いダイバーが
一箇所に固まる形になったが、
それでもマンタは去ろうとしなかった。
ふと、ダイバーの動きが変わったのに気づいて彼らの視線を追うと
イトマキエイの群れが通り過ぎていくところだった。
いつもなら、マンタが去ってから南へ下り、
ケーブを過ぎてからカメを見にリーフに上がるコースをとるのだが、
時間いっぱいマンタを眺めてから浮上した。
最初の1本で幸運を使い果たしてしまったのではないかと不安になるほど
3本分の満足度が得られたダイブだった。
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勝手知ったるコース、という感じですが、何度も潜っているポイントなんですか?
返信削除>高Gさん
返信削除もう18年も前のことですが、
ガイド時代によく潜りに来ていました。
その後も北マーレのリゾートに泊まると(バンドスが多かったです)、一度は来ていました。
ガイド時代のお気に入りポイントは、こことバナナリーフ、スモールマギリ、オコベティラ、ナシモティラなどです。