2008/11/13
「苦(にが)い島」
航海最初の朝食を楽しんでいる間に、船は北に向けて進んだ。
やがて北西に進路を変え、北マーレ・アトール(環礁)の西側をめざした。
午前11時前には、ボドゥヒティのすぐ南岸に到着、停泊した。
ボドゥ(bodu)は大きい、ヒティ(hithi)は苦いという意味だ。
クダ(小さい)ヒティという名の島がすぐ南隣にあるが、
いったい何が「苦い」んだろう?
この島にあるリゾートは、ココパーム・ボドゥヒティという。
2006年秋、経営が変わってリニューアル・オープンしたこのリゾートは
島の北と南東に長く伸びる水上コテージを持っている。
写真は、ココパーム・ボドゥヒティのメイン・ジェティ(桟橋)と
レセプション、そしてバーの建物。
左端奥にわずかに見える水上ヴィラはスイートで、
全室バトラーサービスがつくという。
1泊US$1,300~1,500というお値段を聞いて、
モルディブの高級化を実感する。
ちなみに、ハンディ・クルーズのチャーター代は
ダイビング料金と食事代を含んで1日US$3,500と聞いている。
20人で割れば、1人込々US$175/日だ。
(それでも高いと思うのは、オトさんが貧乏人だからか?)
などと言っているうちに、次のダイビングのブリーフィングの時間だ。
ボドゥヒティから北西に伸びるチャネルの出口にあるのが、
ボドゥヒティ・ティラというポイントだ。
ティラ(thila)とは、サンゴに覆われた隠れ根のことで、
リーフのトップが深いものをティラ、浅いものをギリ(giri)という。
だが、実際にもぐったのはチャネルのコーナーで、
斜面が広がるばかりでティラらしきものはなかった。
ここでの潜降後まもなく、体長2m近いカジキが浅場を泳いでいるのを見た。
マカジキかクロカジキだと思うが、遠目ではっきりとはわからなかった。
英語だとBlue Marine(マカジキ)とかSwordfish(メカジキ)と呼ぶ。
マンタポイントに続き、今回も大物に遭遇できた。
初日からこんなに大当たりだと、日がたつにつれて尻すぼみになるのでは
と、贅沢な心配が募ってくる。
写真は、ニセゴイシウツボ(Leopard Moray EalとかHoneycomb Moray)。
ディベヒ語ではウツボはヴェン(Ven)と呼ぶ。
大型のウツボは総じておとなしく、人を怖がらないのでいい被写体になる。
ヨーロッパのダイバーは、ウツボを見ると大喜びするので、
ガイドによっては、ウツボを見つけると興奮してダイバーに知らせるが、
なぜか日本人にはあまり人気がない。
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