2009/05/06 09:20 Bigeye Trevally
ムラク・カンドゥ(Mulaku Kandu)での1本目を終え、
朝食をとっている最中に、揚錨のガラガラという音が聞こえてきた。
7時50分に動き出した母船はチャネルを抜けリーフの内側を
リーフに沿って東南東に向けて移動し、
30分後、アンカーを落とさぬまま停泊した。
2本目は9時からのブリーフィングで始まった。
潜るのは
ガーフラ・カンドゥ(Gaahuraa Kandu)だ。
ガーフラは、リーフの中にある砂洲(フラ;Huraa)の名で、
Tim Godfrey著"Dive Maldives"
の地図には、
このチャネルはヴァヌラヴァリ・カンドゥ(Vanhuravalhi Kandu)という
名前で載っている。
ブリーフィングを終え、ドーニでチャネル中央についた時点で
チーフ・ガイドの佐藤さん(本名Satar)とアハメッド(Ahamed)の意見が
また衝突した。
水面でカレント・チェックをした佐藤さんが、
インゴーイング・カレントだからコーナーからチャネル内にドリフトする
とコースを指示したまではよかったのだが、
フラのある西側コーナーでエントリーしようとする佐藤さんと、
東側コーナーからチャネルを横断して西側の角まで行ってから
チャネル内にドリフトするコースを提案した
アハメッドの意見が食い違ったのだ。
器材の装着を終え、エントリー直前になってから始まったこの議論は
もちろんディベヒ語だったから内容まではわからなかったが、
エントリー・ポイントの位置で意見が食い違っているのは
2人の手振りを見ていればわかった。
ベンチに座って待つこと約5分。
結局、それぞれが選択した場所で別々にエントリーすることになった。
佐藤さん率いるAチームはチャネル西側コーナーで、
アハメッドのBチームとジアード(Ghiadho)のCチームは
東側コーナーからアプローチした。
東側の斜面、水深10mほどのところでエントリーして
コーナーの深場に向けて潜降していくと、
ゆるやかな斜面上にギンガメアジのかなり大きな群れがいた。
右手の深場には別の群れもいる。
2009/05/06 09:20 They Haven't Been Afraid of Divers At All
浅場の群れは遠かったが、深場の群れはわれわれの近くまで寄ってきた。
トルネードをつくることはないが、
モルディブのギンガメアジも捨てたものではない。
チャネルに入っていくカレントを避けるために
深めをキープしながらチャネルを横断していくと、
水深40m過ぎあたりでグレイリーフ・シャークが
7、8頭回遊しているのが見えた。
さすがアハメッド、ポイントをよく知っている。
2009/05/06 09:47 A Porcupine Fish
西側のリーフが視界にはいったところで、
カレントにのってチャネルの中へドリフトしていった。
コーナーから少し入ったあたりはダウン・カレントが強く、
水深20mあたりまで押し戻されてしまう。
流れに乗りつつ徐々に深度を上げていくと、
今度はアップ・カレントでリーフへ吹き上げられそうになった。
ところが、安全停止する頃にはチャネルのかなり奥まで来たとみえ、
カレントはまったくなくなってしまっていた。
エキジット後空気消費率を計算してみたら、普段より3割増しだった。
それだけカレントに翻弄されたということだろう。
日頃の運動不足がたたり、ふくらはぎと腿の疲れは
ピークに近づいている。