2009/06/19

マスジット・ジャメ(Masjid Jamek)


マスジット・インディア通り(Jalan Masjid India)の
屋台通りを歩き続けるのも飽きてきたのと、
炎天下にいるのがつらくなったので
例によってエアコンの効いた場所を探すために
角を曲がって広い通りに出てみた。
トゥアルク・アブドゥル・ラーマン通りは、片道3車線の大通りで
大きなビルが並んでいるオフィス街だった。

1本戻ると、生地屋が並ぶ通りだ。
なぜか革ジャケットやボアつきのコートを売っている店もあった。

だが、ブキッ・ビンタン(Bukit Bintang)にあったような
カフェやファースト・フードの店は見当たらない。

地図を頼りに、突き当たりを右折してメラユ通り(Jalan Melayu)に入ると、
何軒か食堂を見つけた。
間口を開け放った店は店内に扇風機もなく
涼をとるにはふさわしいとは思えず、もう少し先に行ってみることにした。

大きな通りにぶつかると、正面に広いモスクが見え、その手前に駅があった。

モスクは、1909年に完成したマスジット・ジャメ(Masjid Jamek)、
駅はRapid KL(高架鉄道)アンパン線のマスジット・ジャメ駅だ。

この、クラン川とゴンバック川が合流する三角州の地点が
クアラルンプール、ひいてはマレーシア発祥の場所だという。

だが、それらしい記念碑も説明板も見つけることはできなかった。
というか、それよりわたしたち一行は一刻も早く身を休められる場所を
探していた。

結局、マクドナルドの看板を見つけて、そこで昼食を兼ねて
大休止することになった。




次はチャイナ・タウンに行ってみよう、と意見が一致したところで、
Rapid KLのクラナ・ジャヤ線(Kelana Jaya)に乗ることにした。

地図で見ると、マスジット・ジャメ駅から
1駅のパサ・セニ(Pasar Seni)駅で降りればいい。

さっきの駅に戻ると、アンパン線しか案内がない。
駅員に聞いても、言葉が通じない。

せっかくだからと、モスクを柵の外から眺め、
川を渡って、歴史発祥の合流地点まで行ってみた。
護岸を固められた川がおよそそれらしく感じられないのは、
日本の道路の起点、日本橋と同じだった。

などと、このあたりをうろうろしていたら、
偶然クラナ・ジャヤ線の駅への通路を見つけた。

高架線だとばかり思い込んでいたので、
核シェルターの入口のような無骨なコンクリートで覆われた
地下への階段の脇にTren(Trains)とだけ書かれた
小さな看板を見落としていたのだ。




同じ駅名でも都営地下鉄と東京メトロでは
乗り場が離れた場所にあるように、
同じRapid KLでも、路線が違うと駅の場所も違っていたのだ。

人気(ひとけ)のない殺風景な地下道を100mほど歩くと、
広い階段からひっきりなしに人が出入りしている地下広場に出た。

どうやら、こちらがメインの出入り口だったようだ。



2009/05/02 15:25 The Automated Ticket Gate of Masjid Jamek Station

地下広場といっても何があるわけではなく、
自動券売機と自動改札口があるだけだ。

切符は磁気カード、料金はRM1.00(約30円)だ。

壁には電飾看板もあって、やっと駅らしくなってきた。
空港に行くKL Expresや、モノレールに比べると、
設備は年季がはいっている。
ホームは、改札からさらに階段を下りたところにあった。



2009/05/02 15:32 Advertisements on the Ceiling of the Train

ほどなくやってきた電車に乗ると、日本と違い中吊りも額面もない。
代わりに天井に大きなプリントが貼ってあった。

天井にエアコンの吹き出し口があってデコボコしている日本の電車だと
実現は難しそうだ。

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